父の老人ホーム探し(再構成・更新)

北アルプス 黒部五郎岳

2019年に4回に分けて書いた記事を一部修正して一つの記事にしました。

父は2018年に老人ホームに入居しました。

2023年1月現在、100歳を超え、このとき入居した実家の近くの老人ホームで生活しています。

介護認定は、入居当時「要支援1」でしたが、現在は「要介護3」になりました。

自立で歩くのが難しくなって日中も寝ていることが多くなりました。

私は、週2回ほどホームに行って、車椅子で外に連れ出しています。

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2018年5月、実家の父が入院しました

実家の父親が体調を崩し入院しました。

大正生まれ、90歳代後半の父ですが、前立腺肥大、食道炎、痛風などの持病はあるものの、これまで大きな病気もせずにきました。

私は2010年から実家で個人事業を開業し、関西の自宅と中国地方の実家を往復して、父を横から見守ってきました。父は生活のすべてを自力でこなしており、手を出すことはありませんでした。

たまたま関西の自宅に戻っていたとき、父のかかりつけの病院から電話があり、体調を崩して入院することになったという連絡がありました。

その日の夜に病院に駆けつけると、「なんで入院を知っているのか」と不思議がられました。もしもの時に備え、病院に電話番号を教えておいて正解でした。

父の話によると、その日は朝から調子が悪くなり、私の家にいくら電話しても通じず、自分で病院に行ったとのことでした。父親のゆっくりした足で20分ぐらいのところにある病院ですが、休み休みようやくたどり着いたそうです。

とくに重大な病気ではないようでした。食道炎の影響でこのところしっかりした食事が取れていなかったのが原因だったのではないかと思います。

老人ホームを探してくれと自分から言い出しました

入院して数日たった日、退院してからどうするかという話になりました。

食事の話になり、療養食のような弁当を配達してくれるサービスもあるというようなことをいうと、本人から老人ホームを探してくれと言い出しました。

90歳を過ぎても、朝から2~3時間散歩し、食事は自分で作り、自転車に乗って買い物に行っていました。

しかし、1ヶ月ほど前に転んで腰を痛め、散歩に行けなくなり、さらに食あたりか何かできちんと食事ができなくなっていました。

本人も自力での生活に限界を感じてきていたようです。

病院併設の老人ホームを訪ねてみました

入院している病院は隣に老人ホームを併設しており、父は「となりはどうだろうか」と聞いてきました。

その施設についての予備知識はまったくなかったのですが、その日、飛び込みで話を聞いてみることにしました。

入り口で尋ねるとそこには、特別養護老人ホームとケアハウスが併設してあるとのことでした。

特別養護老人ホーム
寝たきりや認知症などにより、常に介護を必要とする高齢者が、日常生活の中で必要な介護を受けながら生活する施設です。<対象となる方>原則要介護3~5の認定を受けた方のうち、常時介護を必要とし、かつ居宅において継続して介護を受けることが困難な方

ケアハウス
自立した日常生活を送ることに不安のある高齢者が、必要な援助を受けながら生活する施設です。介護サービスの提供が可能な施設もあります。<対象となる方>60歳以上の方。家庭環境、住宅事情、高齢などの理由により自宅での生活が困難な方。日常生活動作に介護を要さず、また認知症などの問題行動がなく、自立した生活ができる方。

ケアハウスの説明を聞きました

特養は要介護の程度が高い人を対象にしているという知識はあったので特養は当てはまらないと思い、ケアハウスの説明を聞くことにしました。中を案内してもらいながら説明を聞きました。

7階建ての上層3フロアーがケアハウスで、完全個室、最上階に食堂がありとても立派な施設でした。

初期費用はなく、月額利用料は9万円~13万円、公的補助があり、収入に応じて月額費用が決まっていました。思いのほか安く利用できるところでした。

ただし、基本的に自立で生活している人が対象で、介護が必要な場合は個人で契約して外部の介護サービスを利用することになるとのことでした。

要介護度が進むと、かつては同じ建物内にある特養に移れたようですが、今は特養の入居基準が高くなり、特養に移るのが難しくなったとのこと。いったん他の施設に移らなければならない場合もあるとのことでした。

また、入居待ちが3人ほどおり、2~3ヶ月待ちになるかもしれないということでした。

ほかを探すことにしました

施設は立派、料金も手頃で、第一印象は良かったのですが、

  • 2~3ヶ月待ちになる
  • 自立生活者が中心
  • 要介護度が上がってしまったときが心配

などの理由で入居は難しいと感じました。

ほかを探すことにしました。