有料老人ホームにはいろいろあります
老人ホームといっても、様々な種類があります。介護付有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などの選択肢があります。
介護付老人ホーム
介護付ホームでは、そのホームで働くスタッフから直接、介護サービスが提供されます。入居条件は、要介護1以上の方、自立の方など、ホームによって様々ですが、比較的介護度の高い方が対象となります。介護サービスの費用については、利用の程度にかかわらず、要介護度に応じて一定の自己負担があります。
住宅型老人ホーム
住宅型は、ホーム運営会社と介護サービス提供会社が分かれています。入居条件は、介護付ホームと比較して、自立の方から要介護認定を受けている方まで幅広くなります。介護サービスについては、基本的には自宅と同じように入居者が個別に外部の介護サービスと契約をして利用するかたちとなります。近年では介護付と同程度のサービスを提供する住宅型ホームも増えてきています。
サービス付高齢者向け住宅
バリアフリー対応の高齢者向け賃貸住宅で、サ高住とも呼ばれています。主に自立の方あるいは軽度の要介護者を対象としています。日中は生活相談者が常駐して、生活支援サービスを受けることができます。介護が必要な場合は、外部の介護サービスを利用します。
実家近くの住宅型有料老人ホームの説明を聞きました
実家から歩いて15分位のところにある住宅型老人ホームに電話をかけ、面談の時間をとってもらいました。以降、仮名を「アンシンホーム」とします。
面談してわかったことですが、アンシンホームには別会社が運営するケアプランセンターが併設されていました。
- 老人ホーム運営:(仮名)アンシンキカク株式会社
- 介護サービス提供:(仮名)シッカリサービス株式会社
住宅型老人ホームは、ホーム運営会社が住宅・食事などを提供し、介護サービスは入居者各自が外部の介護サービスを利用する形ですが、このホームはケアプランセンターが同じ建物内に併設されており、そこでケアプランを作成し介護サービスを利用するようになっていました。ホーム運営会社と介護サービス提供会社の関係がわからず、少し戸惑いました。
面談は実際の居室を使って行われました。アンシンキカクの担当者がホームの設備、入居の手順、費用などを説明し、シッカリサービスの担当者が支援や介護のサービス内容について説明しました。
面談内容
- 現在空きがあり即時入居できる
- 居室内にトイレとバスルームがある
- 入居者の出入りは自由
- ホーム内にケアプランセンターがあり介護支援員が常駐している
- 要支援要介護認定がおりるまでのつなぎ支援がある
- 要介護度が上がっても居続けることができる
- 看取り介護にも対応している
- ベッドや家具は自分で用意する
- 看護師はいない
費用
費用の支払い方法には2通りありました。
家賃を全額月払いする方法
敷金:200,000円
家賃前払い金:なし
月額利用料金:169,350円
内訳 家賃相当額/75,000円
共益費/30,000円
管理費/15,500円
食 費/48,850円
家賃の一部を前払いする方式
敷金:200,000円
家賃前払い金:1,200,000円
月額利用料金:149,350円
内訳 家賃相当額/55,000円
共益費/30,000円
管理費/15,500円
食 費/48,850円
※前払金は20,000円/月、60ヶ月で償却され、入居期間に応じて残金が返金されます。
その他の費用
居室内電気代/実費
居室内水道代/1,080円
共用部冷暖房費用/3,080円
脱臭機使用量/972円
ガス代/実費
支援介護費用
生活支援パック 10,000円
入居申し込みの仮契約をしました
即入居が可能、家に歩いて帰れる距離、居室内にバスルームがある、介護度が上がっても退去する必要がない、出入りが自由、などが希望に沿うので、仮契約をすることにしました。費用は、家賃の一部を前払いする方式にしました。
費用については、父は厚生年金と軍人恩給を合わせて月額25万ほど支給されているので、その範囲におさまると判断しました。
退院日の1週間前までに、ホーム運営のアンシンケアと介護サービス提供のシッカリサービスの担当者が本人と病院で面談し、入居の可否を判断するとのことでした。
本人面談で問題がなければ、その後本契約し、退院後そのままホームに入居という運びになります。