[2023年7月改定]PayPayアプリ「資産運用」取引とポイント現金化

2023年4月より、PayPayアプリ内に「資産運用」というミニアプリが登場し、PayPayマネーPayPayポイントで、米国ETF(17種類)と投資信託(9種類)に投資できるようになりました。

2023年7月8日より、米国株51銘柄、米国ETF4銘柄、国内投資信託12銘柄が追加され、全93銘柄に投資できるようになりました。

投資した商品を売却するとPayPayマネーになります。

PayPayマネーは銀行口座に出金できるので、PayPayポイントを現金化できることになります。

PayPayポイント
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PayPayアプリ「資産運用」商品
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PayPayマネー
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現金

実際に、「資産運用」の米国ETFと投資信託を買付・売却し現金化してみました。

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「資産運用」利用には「PayPay証券」口座開設が必要です

PayPayアプリにはこれまでも模擬的にポイントを運用する「ポイント運用」というミニアプリがありますが、「資産運用」はPayPay証券を開設して、実際にETF・投資信託を売買することになります。

PayPayアプリ画面

「資産運用」を利用するためには

「資産運用」のミニアプリを利用するには、

  • PayPayアプリでの本人認証
  • PayPay証券の証券口座開設

が必要です。

これらはPayPayアプリから手続きすることができます。

このミニアプリは正式名称を「PayPay証券ミニアプリ」といい、PayPay証券が管理運営しています。

「ポイント運用」はあくまでも疑似的投資ですが、「資産運用」は証券会社を通じて行う本格投資になります。

PayPayマネーとPayPayポイントが利用できます

PayPay残高には、以下の種類があります。

  • PayPayマネー
    銀行口座からのチャージ分
  • PayPayマネーライト
    クレカからのチャージ分
  • PayPayポイント
    買い物などで貯まるポイント

「資産運用」ではPayPayマネーとPayPayポイントで買付できますが、PayPayマネーライトは利用できません。

投資商品売却後はPayPayマネーで払い出されます。

PayPayマネーは銀行口座に出金することができるので、PayPayポイントを現金化できることになります。

「資産運用」の取り扱いコース

PayPayアプリの「資産運用」では、PayPay証券が設定した運用コースに投資することになります。

当初は、米国ETF17銘柄、投資信託9銘柄でしたが、2023年7月に、米国株51銘柄、米国ETF4銘柄、投資信託12銘柄が追加され、全93銘柄になりました。日本株・日本ETFはありません。(2023年7月現在)

以下、PayPay証券サイトの「資産運用」の説明です。

米国ETFコースの取引

米国ETFコースの一つ「グローバル株式コース」の取引について見ていきます。

このコースは「ヴァンガード・ワールド・ストック(VT)」を売買するコースになります。

「グローバル株式コース」買付

4月24日に「100円」発注し、即約定されました。

▼PayPay資産運用 取引詳細画面

米国ETF買付

「グローバル株式コース」売却

5月19日に全口売却発注し、即約定されました。

売却金額「102円」は、即PayPayマネーにチャージされました。

米国ETF売却

米国ETFコース取引の注意点

米国ETFコースの取引は、注文即約定されます。

取引については、為替手数料と売買手数料の2つの手数料がかかります。

「基準価格」に対し、お客様との取引に応じて、下記に定めるスプレッドを、買付けの場合には加算した金額、売付けの場合は減算した金額を、それぞれ「提示価格」といたします。

※ 上記の「提示価格」には取引手数料相当額が含まれているため、別途手数料は頂戴いたしません。

日本時間23:30 ~ 6:00(夏時間:22:30 ~ 5:00)は、「基準価格」に0.5%を乗じた価格
上記以外の時間帯は、「基準価格」に0.7%を乗じた価格

円貨と外貨を交換する際の為替レートは、外国為替市場の動向を踏まえて当社が決定した為替レートに1米ドルあたり35銭を買付けの場合は加算したレート、売却の場合は減算したレートがそれぞれ適用されます。

米国ETFコースはNY市場が開いている時間に売買するべきと思われます。

投資信託コースの取引

投資信託コースのうち、「eMAXIS Slim 全世界株式コース」の取引について見ていきます。

このコースは、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を売買するコースです。

「eMAXIS Slim 全世界株式コース」買付

4月24日「100円分」注文、4月26日約定となっています。

米国ETFコースと違って、注文即約定とはなりません。通常の投資信託取引と同様に、日を置いての約定になっています。

投資信託買付

「eMAXIS Slim 全世界株式コース」売却

5月19日全口売却発注し、5月22日「107円」で約定、5月24日PayPayマネーにチャージされました。

米国ETFコースの商品と違い、発注からPayPayマネーにチャージされるまで日数がかかっています

投資信託売却

投資信託コースの手数料

上記のコースについては、買付時、売却時とも当日の基準価額で約定されており、売買については手数料がかかっていません。

ただし、投資信託によっては、売却時「信託財産留保額」という手数料がかかる場合があります

PayPayアプリ「資産運用」の税金

<2023年版>確定申告について|PayPay証券 – note 

株式投資を特定口座で行っている場合は、確定申告は不要です。

「特定口座」とは、株式投資の税金に関する計算・申告・納税を証券会社が行う口座のことです。

PayPay証券の証券口座は特定口座(源泉徴収あり)なので、原則として確定申告は不要です。

PayPay資産運用ミニアプリの場合は?

PayPay資産運用ミニアプリをご利用の方は、PayPay証券に口座を開設しております。PayPay証券の口座は「特定口座」ですので、確定申告は不要です。

資産運用商品はPayPay証券アプリに表示されません

PayPayアプリ「資産運用」商品は、PayPay証券アプリには表示されません

ただし、入出金履歴には以下の記録が表示されました。

買付時は、「PayPay入金→PayPay振替出金」と記録されています。

▼PayPay証券アプリ 入出金履歴

PayPay証券買付記録

売却時は、「PayPay振替入金→PayPay出金」と記録されています。

▼PayPay証券アプリ 入出金履歴

PayPay証券売却時

米国株・米国ETFは PayPay証券PCサイトで取引可能

PayPayアプリ「資産運用」商品のうち米国株と米国ETFについては、PayPay証券PCサイトのミニアプリタブで取引可能です。

ただし、PayPay証券アプリ・PayPay証券PCサイトで購入できる米国株・米国ETFとは別扱いになっています。

▼PayPay証券 PCサイト ミニアプリタブ

PayPay証券PCサイト

▼グローバル株式コース 取引サイト

PayPay証券PCサイト

PayPayマネーを銀行口座に出金

PayPayマネーを銀行口座に出金します。

PayPayアプリのトップ画面より、「ウォレット→PayPay残高 内訳・出金」をタップします。

PayPay残高の内訳

「出金」をタップするとPayPayアプリに登録している銀行が表示されます。

私は、三井住友銀行とPayPay銀行を登録しています。

出金手数料は、PayPay銀行が0円、他の銀行が100円になります。

PayPay登録銀行

PayPayマネーの全額923円の出金手続きをしました。PayPay銀行には即時入金されました。

PayPayアプリ出金

なお、PayPay銀行から三井住友銀行に振り込む場合、カナ口座名義が同一なら振込手数料が無料になります。

私はいったんPayPay銀行に出金した後、無料で三井住友銀行に振り込み、さらに証券会社の無料入金機能で他の証券会社・銀行へ送金しています。

PayPayヘルプ
PayPay残高を銀行口座に出金(払い出し)したい

LINEポイントはPayPayポイントへ交換して現金化

LINEポイントは、LINE証券に入金しそのまま現金として出金することができていました。

LINE証券終了手続きにともない、2023年7月よりLINEポイントをLINE証券に入金することができなくなりました。

つみたて投資でLINEポイントを利用できる機能は残っていますが、2023年12月で投資信託購入そのものが停止になる予定です。

LINEポイントはPayPayポイントに等価で交換でき、PayPayアプリも「資産運用」で利用できます。

今後はこの方法でLINEポイントを現金化していきます。

まとめ

PayPayポイントについては、これまで「ポイント運用」で擬似的に運用できていましたが、「資産運用」で限られた銘柄ではありますが、実際に米国株・米国ETF・投資信託を購入することができるようになりました。

同時に、「資産運用」を通じて、PayPayポイントを現金化できるようになりました。

「資産運用」の米国株・米国ETFの場合、比較的手数料が大きくなります。ニューヨーク市場が開いている時間に取引したほうが手数料を抑えれます。

「資産運用」の「投資信託コース」の場合、人気のeMAXIS Slimシリーズの投資信託を選ぶことができます。

私自身は、LINE証券が終了し、LINEポイントの現金化にも利用することになります。