私は関西在住です。
関西の交通系ICカードと言えば、ICOCAとPiTaPaです。
私も以前はPiTaPaを使っていましたが、現在はスマホのGooglePayにSuicaを登録して利用しています。
新幹線を利用したとき、前の人がスマホのタッチで改札を通っていたのを見て、その方法を調べました。
モバイルSuicaにEXアプリを紐付けて使えば、新幹線の利用や在来線の乗り継ぎがチケットレスでできることを知りました。
実際に使ってみるととても便利です。
GooglePayでSuicaを発行
2020年1月におサイフケータイ機能つきのアンドロイドスマホ「AQUOS sense3」を購入したのをきっかけに、GooglePayでSuicaを発行し、交通系ICカードをPiTaPaからSuicaに乗り換えました。
スマホタッチで改札を通り抜けてみたかったからです。
GooglePayからSuicaを発行した場合は、クレジットカードを登録しない「EASYモバイルSuica会員」ということになっていました。
当時、モバイルSuicaはビューカード以外のクレジットカードを登録すると年会費が必要だったので、モバイルSuicaアプリをダウンロードせず利用していました。
チャージはGooglePayに登録したクレジットカードが使えるので問題ありませんでした。
2020年2月26日以降、モバイルSuicaは、ビューカード以外のクレジットカードを登録しても年会費無料になり、いちおうモバイルSuicaアプリもダウンロードしましたが、モバイルSuicaにはクレジットカードを登録せず利用していました。
関西でモバイルSuicaを使う注意点
Suicaは関西のICOCA・PiTaPaが使える交通関係ではほぼ問題なく使うことができます。
ICOCA決済の使える店頭や自販機でも問題なく利用できます。
ただし、SuicaはJR東日本が発行している交通系ICカードなので、関西で使うときに機能が使い切れないことも多くあります。
- 定期券は「JR東日本」の路線利用をともなわない区間・経路の購入はできません
- ビューカードを登録すると設定金額を下回った場合のオートチャージ設定ができますが、JR東日本エリア以外ではオートチャージされません
- Suica利用で付与されるJREポイントはJR東日本エリア以外では付与されません
- 「タッチでGO!新幹線」はSuicaで新幹線自由席に乗車できる機能ですが、残念ながら、東海道、山陽、九州の各新幹線は対象外
わたしは、定期券の利用はしていません。ポイントが付与されないのは少し残念ですが、スマホタッチの便利さには変えられません。
EXアプリの利用登録
「EXアプリ」は、東海道・山陽新幹線のネット予約「エクスプレス予約」「スマートEX」をスマートホンで利用するアプリです。
まず「スマートEX」を登録しました
EXアプリを利用する前に、「エクスプレス予約」「スマートEX」どちらかの利用登録をすることになります。
- エクスプレス予約
年会費1,100円の有料予約サイト。指定席乗車券が割引運賃で予約できる。一年中発売額は同額。東京大阪のぞみ普通車指定席13,620円(▲1,100円) - スマートEX
年会費無料の予約サイト。指定席乗車券がわずかに割引される。シーズンにより発売額が異なる。東京大阪のぞみ普通車指定席14,520円(▲200円)
私は、短い区間での自由席利用が中心になるので、「スマートEX」を登録しました。「スマートEX」の自由席料金は窓口料金と同じで、料金的なメリットはありません。
スマートEXの登録
スマートEXの登録は、スマートEXのウェブサイトで登録します。
スマートEXの登録はEXアプリをダウンロードしたあとEXアプリからも登録できます。
モバイルSuicaのID番号確認
新幹線の改札をスマホタッチで通過するためには、スマートEXにモバイルSuicaのSuica ID番号( JEから始まる17桁の英数字)を登録する必要があります。
EXアプリをダウンロードし利用登録
EXアプリをダウンロードして、利用登録します。
すでにスマートEXの登録をしている場合はスマートEXの会員IDとパスワードを入力してログインするだけで、利用できるようになります。
スマートEXに登録していない場合は、EXアプリでスマートEXの登録をします。
エクスプレス予約・スマートEX・EXアプリ・モバイルSuica
この機能の関係がよくわからず戸惑いました。
スマホタッチで新幹線に乗るための条件を、私なりに整理すると以下のとおりです。
- 当然ながらスマホにモバイルSuicaが入っていることが前提
- 有料の「エクスプレス予約」を使う場合はまずそちらで登録してからEXアプリで利用登録する
- 無料のスマートEXを使う場合はEXアプリで利用登録できる
- EXアプリにモバイルSuicaのID番号を登録することでスマホタッチで新幹線に乗れる
東海道・山陽新幹線をスマホタッチで乗車
EXアプリで新幹線の自由席を予約し、実際に利用してみました。
新幹線の運賃は、スマートEX(EXアプリ)に登録したクレジットカードで決済します。Suica残高は利用しません。
乗換による在来線部分の運賃はSuica残高から引き落とされます。
改札口、乗換口をスマホタッチで通過
新幹線の改札口だけではなく、在来線と新幹線の乗換口も、スマホタッチで通過できます。
同じ駅構内で、在来線の改札口から入り新幹線乗換口を通ることもスマホタッチで可能です。
在来線からの乗継、在来線へ乗継も、改札機をスマホタッチで通過できます。
改札機から出力される「EXご利用票」を受け取る
乗車時に新幹線改札口・乗換口を通過する場合は、スマホタッチのあとに予約内容を記載した「EXご利用票」が改札機から出力されるので、受け取っておく必要があります。
車内改札がある場合はこの「EXご利用票」が確認されることになります。
新幹線改札口・乗換口を出るときはスマホタッチで通過します。「EXご利用票」では通過できません。
同行者もSuicaタッチで新幹線に乗車できます
2021年3月6日より、同行者もSuicaタッチで新幹線を利用できるようになりました。
「EXアプリ」で同行者のSuica IDを登録しておいて、複数人の予約をした後利用者のIDを指定すると、利用者もSuicaタッチで新幹線を利用できます。
登録したIDがモバイルSuicaのIDならば、同行者もスマホタッチで利用できます。
まとめ
モバイルSuicaとEXアプリを紐付けて東海道新幹線と山陽新幹線を利用してみましたが、乗継も含め改札機をすべてスマホタッチで通過できるので、とても便利です。
今のところ無料の「スマートEX」で利用していますが、例えば東京大阪間を利用することがあれば、1回片道利用するだけで年会費分が割引になるので、有料の「エクスプレス予約」に登録して利用しようと思っています。
2023年春「モバイルICOCA」スタート予定
私がモバイルSuicaを利用するのはスマホタッチが便利だからですが、関西在住の私にとっては、JREポイントのポイントプログラムがほとんど関係ないのが残念です。
現在のICOCAにはスマホタッチで改札機を通れるモバイル機能はありませんが、2023年春にJR西日本でもモバイルICOCAがスタートする予定だそうです。
「遅ればせ」感が否めませんが待ち遠しいところです。