父が購入していた毎月分配型投資信託

2018年5月、90歳台後半の父が体調を崩し入院し、その後老人ホームに入りました。

入院しているとき、父が持っていた毎月分配型の投資信託を解約しました。その投資信託について記事にします。

入院して数日たった時、持っている投資信託を解約したいと言い出しました。今まで何回も担当者に解約したいと伝えても解約させてくれなかったということでした。

私から担当者に電話して父の希望を伝え、病院のベッドから電話で解約手続きをとりました。私と話しているときと違って、父は申し訳なさそうに対応していました。

退職以来、個別株や投資信託に投資して長い間付き合っていた証券会社だったようですが、縁が切れてやれやれという印象でした。

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この投資信託です

アジア ハイ・イールド・プラス
(毎月決算型)(為替ヘッジなし)

運用会社:岡三アセットマネジメント
販売会社:岡三証券

http://www.okasan-am.jp/fund/552352

<特色>
ファンド・オブ・ファンズ形式。以下の2件の投資信託に投資する。実質的にアジアのハイ・イールド債券を中心に、転換社債(CB)等に投資する。毎月17日に決算を行い収益分配。

  • アジア・ハイ・イールド債券ファンドF
  • クレディ・スイス・アジアCBファンド

購入時手数料に31万円

父が残していた取引残高報告書です。

2015年9月に、ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)を売却し、この投信を購入しています。

アジハイ購入

約定:2015/9/8
数量:6,048,149口
単価:13,542円
精算金額:8,500,000円

購入手数料を計算しました。
 13,542×6,048,149÷10000=8,190,403
投信そのものの金額:8,190,403円
 8,500,000-8,190,403=309,597
購入手数料:309,597円
 309,597÷8,190,403=3.78%
購入手数料率:3.78%

目論見書通りの購入手数料です。

850万円投資していますが、そのうち約31万円手数料を払って、819万円分の投資信託を購入したことになります。

お父さん!このことわかってた?

解約するまでの分配金です

年/月分配金 普通分配特別分配税金 振込金
15/09120,963120,963024,57496,389
15/10120,96368,94952,01414,007106,956
15/11120,963120,963024,57496,389
15/12120,96331,45089,5136,389114,574
16/01120,9630120,9630120,963
16/02120,9630120,9630120,963
16/03120,9630120,9630120,963
16/04120,9630120,9630120,963
16/05120,9630120,9630120,963
16/0672,578072,578072,578
16/0772,578072,578072,578
16/0872,578072,578072,578
16/0972,578072,578072,578
16/1072,578072,578072,578
16/1172,578072,578072,578
16/1272,5789,07263,5061,84370,735
17/0172,578072,578072,578
17/0272,578072,578072,578
17/0372,578072,578072,578
17/0472,578072,578072,578
17/0572,578072,578072,578
17/0672,578072,578072,578
17/0772,578072,578072,578
17/0872,578072,578072,578
17/0972,578072,578072,578
17/1072,57845,36127,2179,21563,363
17/1172,57812,09660,4812,45770,120
17/1272,578072,578072,578
18/0172,578072,578072,578
18/0272,578072,578072,578
18/0372,578072,578072,578
18/0472,578072,578072,578
18/0572,578072,578072,578


普通分配金
収益から支払われる分配金、20.315%の税金がかかります。

特別分配金
元本から支払われる分配金、税金はかかりません

分配金の内訳

分配金2,830,539 円
内、普通分配金408,854 円
内、特別分配金2,421,684 円
税金83,059 円
振込金2,747,479 円

全33回の分配のうち、

  • 普通分配金のみ …… 2回
  • 普通+特別 分配金… 5回
  • 特別分配金のみ ……26回

お父さん!このことわかってた?

2018年5月に解約しました

約定:2018/5/18
数量:6,048,149口
単価:9,104円
精算金額:5,506,235円

信託財産留保額を計算しました。
この日の基準価額は9,122円です
9,122-9,104=18円
18×6,048,149÷10000=10,887円
信託財産留保額:10,887円

損益計算をしました

  • 支払額:8,500,000円
  • 分配金:2,747,479円
  • 払戻額:5,506,235円
  • 合 計:8,253,714円

8,253,714-8,500,000=-246,286

損失:246,286円

運用管理費用(概算)を計算しました

2015/9/8~2018/5/18の基準価額の平均値を算出しました。
日数:984日
基準価額:11,022円

運用管理費用としては、ファンド本来の費用に加え、投資対象の2つの投資信託の費用も加わります。

目論見書によると、1.9236~1.9548%となっています。さらに、その他の費用として0.01296%とあります。
(1.9236+1.9548)÷2+0.01296=1.95216
運用管理費用:1.95%

運用管理費用の総額を計算します。
11022×6048149/10000×1.95%×984/365
=350,445円

手数料として、
購入手数料:約31万円
運用管理費用:約35万円
合計:66万円

お父さん!このことわかってた?

まとめ

父は、老人ホームに入り、もう投資はしないと言っています。

この投資信託アジア ハイ・イールド・プラス(毎月決算型)(為替ヘッジなし)は父にとって人生最後の投資になるでしょう。

850万円投資し、24万6千円損をして、手数料として66万円を支払ったことになります。

その後、父が残していた書類を調べると、2012年から2018年までの7年間で6回、毎月分配型の投資信託を回転売買していました。これが、90歳を超えた老人に対する証券会社の営業です。

父は毎月分配型投資信託を回転売買していた…させられていた…
2018年5月、90歳代後半の父が体調を崩し入院し、その後老人ホームに入りました。 入院中、父の希望で購入していた投資信託を解約しました。 父が自宅に残していた証券会社の書類を整理して、これまで購入してきた投資信託を調べてみました。 父は退