バンガード・トータル・ワールド・ストック・インデックス(VT)を一部売却し、インデックスファンドに買い替えました。
VT売却後入金まで2日かかるので、その間の為替ヘッジにFXを利用しました。
買い替えの検討
2014年に始まったNISAをきっかけにインデックス投資をはじめました。
総金融資産のうち500万円を投資用資金の元金として切り離し、その中から月3~5万円をインデックスファンドに積立投資してきました。
なかでも、バンガード・トータル・ワールド・ストック・インデックス(VT)を中心に投資してきました。
この数年でインデックス投信の信託報酬がどんどん引き下げられ、ドル転、配当再投資などの手間を掛けてVTに投資する必要性もないのではと感じていました。
このところの株価上昇で、リスク資産と無リスク資産のリバランスをしたいと思いましたが、VT売却の手数料がネックになって少額の売却をためらっていました。
この際、思い切ってVTの一部を売却し、インデックス投資信託に買い換えることにしました。
買い替え計画
- VT 100口売却(356口中)
- ニッセイ外国株式インデックスなど5投信を買付
私はSBI証券を利用しています。
VTを売却する場合、外貨決済と円貨決済を選ぶことができます。
SBI証券で円貨決済して円転する場合、為替手数料が0.25円/ドルかかります。
一方、外貨決済して住信SBIネット銀行に出金して円転すると、為替手数料が0.04円/ドルになります。
その場合、国内約定から国内受渡まで2日かかります。
住信SBIネット銀行にドルで出金して円転してから投資信託を買い付けるのではタイムラグが生じてしまいます。
できるだけタイムラグが生じないように、投資信託を買い付ける資金をあらかじめ補充することにしました。
また、その間の為替変動も気がかりなので、「SBI FXトレード」でVT売却と同額のドルを「売りポジション」で持つことにしました。
取引の経過
11/16午前 5投信の注文を入れました
- ニッセイTOPIXインデックスファンド
- ニッセイ外国株式インデックスファンド
- eMAXIS Slim 新興国株式インデックスファンド
- ニッセイ国内債券インデックスファンド
- ニッセイ外国株式インデックスファンド
合計930,000円の注文を入れました。
11/16深夜 VTを売却
- VT 100口 売却 成行発注 外貨決済
- 約定単価 87.6938 USD
- 約定金額 8,769.38 USD
- 手数料・税 22 USD
- 受渡金額 8,747.38 USD
- 受渡日 11/19
11/16深夜 FXで売りポジション
- SBI FXトレード
- 100,000円入金
- 売りポジ 8,700 USD
- 約定価格 104.5749 USD
11/16・17 投資信託約定
11/19午前 VT売却金額円転
- 住信SBIネット銀行に出金し円転
- VT売却分全額 8747.38 USD 出金
- 8,700 USDを円転
- 約定レート 103.82円/USD
- 8,700 USD → 903,234円
11/19午前 FX売りポジ決済
- SBI FXトレード
- 売りポジ8,700USD 決済
- レート 104.5749 → 103.8480
- 損益 0.7269×8,700=+6,324.03円
- スワップポイント ▲55.68円
- 受渡損益 +6,268円
FXを利用して為替ヘッジすることができました
11/16深夜にVTを外貨決済で売却してから11/19午前に円転するまで、ドル円レートが、104.5749 → 103.8480と変動しました。
FXで売りポジを取っていなかったら、0.7269×8,747.38=6,358円の為替差損が生じるところでした。
- VT売却時点の8,700USDの円換算金額
8700×104.57=909,759円 - 実際の受取金額
8700×103.82+FX益6,268=909,502円
FXの売りポジを利用して為替ヘッジできました。
今後もVTを投信に買い換える予定ですが…
今回、VT 356口のうち100口を売却しました。
FXを活用することにより為替変動のリスクを減らして買い換える事ができました。
ただし、VTを売却してから円転するまで2、3日かかり、それから投資信託を買付すると、約定するまでにさらに1、2日かかることになります。
このタイムラグをできるだけ小さくするためには、VT売却額に相当する資金をあらかじめ入金して、投信買付の手続きをする必要があります。
米国株式の売却時の取引手数料は上限22USD(税込)で、売却はできるだけ回数を減らしたいところですが、この投信買付資金を用意する必要があります。