<初耳の言葉>リロケーションダメージ

初耳の言葉

私にとって初めて聞いた、見た、知った言葉を記録しています。

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リロケーションダメージ

リロケーション(relocation)とは「移転、配置転換」、リロケーションダメージとは住み慣れた場所から馴染みのない場所に転居したりして、環境が変化することでストレスがかかり心身に弊害を与えてしまうこと。

高齢者が住み慣れた自宅から老人ホームに移ったり、災害時に仮設住宅に移ったりするとき、環境の変化から身体能力や認知機能が低下してしまうことがある。

NHKの「逆転人生」で初耳

NHKのTV番組 逆転人生「認知症の親が鉄道事故に 社会を動かした逆転裁判」の中で初耳。

番組内容

逆転人生「認知症の親が鉄道事故に 社会を動かした逆転裁判」

自宅介護をしていた認知症の父が、家族が目を離している隙に外出して、電車にはねられて亡くなった。振り替え輸送費など鉄道会社への賠償をめぐって裁判なり、1審では「家族が監督義務者にあたる」「介護に過失があった」などとして敗訴。その後、最高裁まで争い逆転勝訴。社会に影響を与えた。

この出来事は私も覚えていました。認知症の父親が原因で発生した損害に対し、家族はどこまで責任があるのかということが社会的な問題になった記憶があります。

とくに在宅介護をしている人たちにとって、どこまでが監督義務なのかということが問題になったとのことです。

番組に登場した家族は父親の認知症が進むのを心配して自宅介護を選択していました。「認知症の人は環境の変化にとても弱い」という説明の中で「リロケーションダメージ」という言葉が出てきました。

私の父も…

私の父は2018年6月から老人ホームに入っています。

入居した当初はなかなかホームの生活に慣れることができず、自宅で生活することは無理だとわかっていながら、自宅に戻りたいと何回も言っていました。リロケーションダメージと言えるかもしれません。

さいわい認知機能はほぼ問題がなく、2年たった今では自宅に帰るとは言わなくなりました。

ただ、今年2月に膝を痛め毎日の散歩ができなくなりました。しばらくして膝も治り歩けるようになりましたが、3月からはコロナ対策でホームから外出できなくなってしまいました。

4月に入って発熱もしていないのに「コロナの検査を受けたい」と会うごとに言うようになりました。かかりつけ医に診てもらって「大丈夫です」と言われても、「コロナ」が頭から離れないようでした。

「閉じ込められる」ことは「リロケーション」ではないですが、同じように高齢者には大きなストレスになっていると感じました。

5月になってホームに無理を言って、毎日1時間だけ私もついて散歩をさせてもらうことにしました。ようやく「コロナ」のことも言わなくなりました。

父の老人ホーム探し(再構成・更新)
2019年に4回に分けて書いた記事を一部修正して一つの記事にしました。 父は2018年に老人ホームに入居しました。 2023年1月現在、100歳を超え、このとき入居した実家の近くの老人ホームで生活しています。 介護認定は、入居当時「要支援1

また膝を痛めてしまいました

5月末、調子に乗って歩き過ぎてしまい、今度は反対の膝を痛めてしまいました。

前回は膝の水を抜いてもらって比較的順調に回復したので、今度も処置してもらおうと整形外科に連れて行ったのですが、診察前に体温を計ったら37.6℃あり、処置はできないと言われてしまいました。

湿布と塗り薬を処方してもらうだけで帰ってきました。

なんとか回復して散歩に出られるようになってもらいたいと思っています。