(公開)2021/11/15(最終更新)2022/12/6
スマートEXとEX予約(エクスプレス予約)はともに東海道・山陽新幹線の指定席・自由席をWEBから予約購入できるサービスです。
スマートEXは無料で利用できますが、EX予約は年間1,100円の有料サービスになり、その分、運賃の割引が大きくなります。
私はいままでスマートEXを利用してきましたが、新幹線を利用した妻と二人の小旅行を計画したのを期に、EX予約に切り替えました。
EX予約はクレジットカード会社から申し込む
私は、スマートEXにモバイルSuicaを登録して新幹線をスマホタッチで利用していました。
スマートEXは、スマートEXのWEBサイトまたはEXアプリから申し込み、所有する任意のクレジットカードを登録するとすぐに利用できます。
一方、EX予約は利用するクレジットカード会社から申し込むことになります。
EX予約は、以下の2つの入会方法から選んで、クレジットカード会社を通して申し込みます。
- 「JR東海エクスプレス・カード」など、JR東海・西日本・東日本が発行するクレジットカードを発行して利用する
- 所有するクレジットカードから付帯カード「プラスEXカード」を発行して利用する
持っているクレジットカードで「プラスEXカード」が発行できるかどうかは、JR東海のカード・ナビで確認することができます。
切り替えで戸惑った件
今回、有料のEX予約に切り替える際に、すこし戸惑いました。
私は、スマートEXに三井住友カード会社の「VISA LINE Pay クレジットカード」を登録して利用していました。
EX予約でも同じカードを利用することにして、三井住友カードVpassの付帯カード発行サイトから「JR東海エクスプレス予約サービス(プラスEX会員)」を申し込みました。
申し込み後約2~3週間でJR東海から「プラスEXカード」が郵送され、カード到着後にEX予約に会員登録することになります。
旅行には間に合いませんでした
10月20日に三井住友カードのサイトから申し込みましたが11月上旬の旅行までに「プラスEXカード」は届きませんでした。
そこで、スマートEXで乗車券を予約しようとしましたが、スマートEXにログインできなくなっていました。
スマートEXに登録したクレジットカードでEX予約を申し込むと、スマートEXは自動退会になっていました。
旅行の乗車券を予約するために、スマートEXに再度会員登録し、別のクレジットカードを登録しました。
結局「プラスEXカード」が届いたのは、旅行から帰った翌日の11月7日になりました。申し込みから17日目でした。
Q. スマートEXとエクスプレス予約で同じクレジットカードを利用することができますか?
スマートEXとエクスプレス予約で同じクレジットカードをご利用いただくことはできません。スマートEX登録のクレジットカードで、クレジットカード会社のエクスプレス予約(プラスEX会員)の特約やビューカードのエクスプレス予約の特約に申込みされた場合、スマートEX側を自動退会します。
https://expy.jp/faq/category/detail/?id=280#:~:text=%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88%EF%BC%A5%EF%BC%B8%E7%99%BB%E9%8C%B2%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%88,%E3%82%92%E4%B8%80%E6%99%82%E4%B8%AD%E6%96%AD%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
運賃比較(特急券+乗車券)
普通車指定席を購入する場合
例えば、新大阪~東京の新幹線普通車指定席の通常期運賃の場合、スマートEXの場合は通常運賃から200円割引、EX予約の場合は通常運賃から1,100円割引になります。
EX予約の年間手数料は1,100円なので、新大阪~東京なら片道1回利用するだけで、年間手数料分のもとがとれることになります。
通常運賃とスマートEX運賃は、繁忙期200円増し、閑散期200円引きになりますが、EX予約の運賃は繁忙期も閑散期も一定の料金になります。
2023年4月より最繁忙期を設け通常期の400円増しになります。
自由席を購入する場合
普通車自由席を購入する場合、スマートEXでは通常運賃からの料金の割引はありません。
EX予約では、長距離の場合に通常運賃から250円前後の割引がありますが、短距離の場合は割引がありません。
新大阪~岡山のような短い区間の自由席だけを利用して長距離の利用がない場合は、年間手数料1,100円が必要なEX予約を利用するメリットはありません。
EX予約の場合、指定席と自由席は同じ金額で、指定席の利用が前提になっています。
おもな区間の料金表(通常期)
普通車指定席の通常運賃とスマートEX運賃は繁忙期+200円、閑散期-200円になります。EX予約運賃は期間に関わらず一定です。自由席運賃も1年を通じて一定です。赤字は通常運賃との比較です。
新大阪~東京 | 普通車指定席 | 自由席 |
---|---|---|
通常運賃 | 14,720円 | 13,870円 |
スマートEX | 14,520円 -200円 | 13,870円 ±0円 |
EX予約 | 13,620円 -1,100円 | 13,620円 -250円 |
新大阪~名古屋 | 普通車指定席 | 自由席 |
---|---|---|
通常運賃 | 6,680円 | 5,940円 |
スマートEX | 6,480円 -200円 | 5,940円 ±0円 |
EX予約 | 5,680円 -1,000円 | 5,680円 |
名古屋~東京 | 普通車指定席 | 自由席 |
---|---|---|
通常運賃 | 11,300円 | 10,560円 |
スマートEX | 11,100円 -200円 | 10,560円 ±0円 |
EX予約 | 10,310円 -990円 | 10,310円 -250円 |
岡山~新大阪 | 普通車指定席 | 自由席 |
---|---|---|
通常運賃 | 6,350円 | 5,610円 |
スマートEX | 6,150円 -200円 | 5,610円 ±0円 |
EX予約 | 5,610円 -740円 | 5,610円 ±0円 |
JR運賃検索サイト
スマホアプリの「EXアプリ」が便利
スマートEXとEX予約にはそれぞれのWEB予約サイトがありますが、スマホで利用する場合は、両サービス共通のEXアプリがあります。
両サービスとも、Suicaなどの交通系カードを登録すると、交通系カードを改札口・乗換口に交通系カードをタッチしてチケットレスで乗降できます。
スマホに入れたモバイルSuica・モバイルPASMOを登録するとスマホタッチで乗降できます。
EX予約の「e特急券」サービス
EX予約にはスマートEXにはない「e特急券」というサービスがあります。
新幹線の乗降前後にJR在来線を利用する場合、乗車券を通しで買い、新幹線の特急券を別に買ったほうが安くなる場合があります。その場合、EX予約では特急券だけを購入する「e特急券」というサービスを利用することことができます。
同行者もチケットレスで乗降できます
スマートEX・EX予約とも、同行者の交通系カードを登録すると、同行者もチケットレスで乗降できます。
EXアプリでは「同行者ICカードリスト」に5人分の交通系ICカードを登録することができます。
1名で予約する場合は自動的に登録者本人の交通系カードが適用されます。
2名以上予約した場合は本人と同行者の交通系ICカードを指定して予約を完了させます。
今回の旅行では、妻のスマホのモバイルSuicaを私のEXアプリの同行者リストに登録し、妻もスマホタッチで改札を通過しました。
EX予約を使い続けるか検討中です
今回、スマートEXからEX予約に切り替えたのは、妻との旅行で新幹線を利用する予定があり、EX予約の割引を利用するつもりだったからです。
残念ながら、EX予約の登録が今回の旅行には間に合いませんでした。
私は月に2、3回新幹線の普通車自由席を短距離で利用していますが、有料のEX予約に切り替えても、運賃は変わりません。
当面、EX予約の割引運賃を利用する予定はありません。
EX予約ならスマートEXで自由席を購入していた金額で指定席を購入できることになりますが…。
EX予約のサイトには以下の表記があります。
お持ちの対象クレジットカード会社の「JR東海エクスプレス予約サービス特約(プラスEX会員)」に申し込み、クレジットカード会社が入会を受け付け、JR東海にお申込内容が届いた日を起算日とし、2ヶ月後にエクスプレス予約サービスの年会費1,100円(税込)をお持ちのクレジットカードからお支払いいただきます。この期間に退会をお申し出の場合、年会費はいただきません。
私は、10月20日に三井住友カードに申し込んだので、12月20日頃までに解約を申し出れば、年会費が発生しないことになります。
追記 その後、EX予約を使い続けています
この記事は2021年11月に書きましたが、2022年12月現在もEX予約を解約せず、使い続けています。
おもに短距離の利用なので、スマートEXで自由席を利用すれば、EX予約の普通車指定席運賃と同じなので、料金的にメリットはありません。
やはり、EX予約は便利です。駅についてから手元で指定席を確保できます。
もう一つ、自由席車両はとても遠い…。