2023年1月募集2月発行の個人向け国債変動10年の利率が0.33%になります。
1月発行の利率が0.17%だったので、約2倍に跳ね上がりました。
2015年8月以来の高水準だそうです。
個人向け国債は3種類
個人向け国債は、変動10年、固定5年、固定3年の3種類があります。
2023年1月募集2月15日発行の個人向け国債の税引前金利は以下の通りになっています。
- 変動10年…0.33%
金利は6ヵ月ごとに見直されます - 固定5年……0.18%
- 固定3年……0.05%
いずれも、最低利率0.05%が保証されています。
令和4年4月~12月の発行額は、変動10年20,002億円、固定5年1,269億円、固定3年3,853億円で、ほとんどの人は変動10年を購入しています。
利率は基準金利×0.66
今回の1月募集2月発行の変動10年の場合は、1月5日の10年固定利付国債入札の利回りが0.50%になり、それが基準金利になりました。
- 変動10年の税引前利率(年利)
=基準金利×0.66
=0.50%×0.66
=0.33%
10年利付国債(第369回)の入札結果(令和5年1月5日入札)
6ヵ月ごとに利払いと利率の切り替えが行われます。
今回の2月15日発行の変動10年は、8月15日に最初の利払いが行われ、新しい利率に切り替わります。
中途換金は…
個人向け国債は発行から原則1年間経過すれば、中途換金が可能です。
ただし、直前2回分の税引き後の税引き後の受取利息に相当する金額が差し引かれます。
- 受け取り金額
=額面金額
+ 経過利子相当額
-直前2回分の受取利息
個人向け国債キャンペーンも…
個人向け国債を販売している金融機関はキャッシュバックキャンペーンを実施しているところがあります。
例えば、SBI証券で変動10年を購入した場合、
2023年1月時点
- 50万円以上100万円未満…500円
- 100万円以上200万円未満…1,000円
- 200万円以上300万円未満…2,000円
- ……
1年後、2回の利金を受け取ってから解約して、2回分の利金を差し引いた金額を受け取り、結果としてキャッシュバックの金額を獲得する方法もあります。
例えば100万円購入すると1年後解約した結果として1,000円プラスになるということになります。この場合の年利は1,000÷100万=0.1%になります。(キャッシュバックの1,000円も預金すれば利息がつきますが…)
0.1%を税引後の利率と考えると、税引前の利率は0.125%と考えることもできます。
- 税引前利率をrとすると
- r×(1-0.20315)=0.1%
- r=0.1%÷0.79685
=0.125%
ただし、0.125%を上回る1年もの定期預金があればこの方法は意味がありませんが…。
私はどうする…
私と私の家族は、これまでも「変動10年」を購入しています。
現在持っている「変動10年」は、今回の金利は適用されませんが、放っておいても6ヶ月ごとに利率が見直されるので、そのうち高い利率に切り替わるのではと期待しています。
2023年1月現在の銀行の定期預金の利率は高くて0.2%程度です。(住信SBIネット銀行1年もの定期)
それと比較して、とても魅力ある商品なので、切り替えるか検討中です。