毎月分配型投資信託の分配金と個別元本の関係について

中央アルプス南駒ケ岳 父の投資
中央アルプス南駒ケ岳

90歳台後半の父が、持っていた毎月分配型の投資信託を解約しました。

父が購入していた毎月分配型投資信託
90歳台後半の父が体調を崩し入院しその後老人ホームに入りました。入院しているとき、父が持っていた毎月分配型の投資信託を解約しました。その投資信託について記事にします。 入院して数日たった時、持っている投資信託を解約したいと言い出しました。今まで何回も担当者に解約したいと伝えても解約させてくれなかったということでした。 私から担当者に電話して父の希...

私はインデックス投資信託を中心に投資していて、毎日分配型の投資信託の知識はありませんでした。父の持っていたこの投資信託について、分配金と個別元本の関係について調べてみました。

スポンサーリンク

毎月分配型投資信託のデータです

アジア ハイ・イールド・プラス
(毎月決算型)(為替ヘッジなし)
運用会社:岡三アセットマネジメント
販売会社:岡三証券
2015/09/08 基準価額13,542で購入しています

日付分配金基準価額分配金個別元本
分配前分配後普通特別分配前分配後
15/09/1720013,75513,555200013,54213,542
15/10/1920013,65613,4561148613,54213,456
15/11/1720013,88713,687200013,45613,456
15/12/1720013,50813,3085214813,45613,308
16/01/1820012,75812,558020013,30813,108
16/02/1720012,24012,040020013,10812,908

分配金には普通分配金と特別分配金があります

普通分配金
個別元本を上回る部分からの分配金です。元本の運用により生じた収益から支払われ、利益として課税対象となります。

特別分配金
個別元本を下回る部分からの分配金です。毎月分配型の投資信託では、運用による収益が出ていない場合でも一定の分配金があり、元本払戻金ともいいます。元本の一部払戻しに当たるため、非課税となります。

個別元本
購入時の基準価額からスタートし、毎月決算型の投資信託では毎月の決算ごとに個別元本の見直しが行われます。特別分配金が支払われた場合特別分配金の額だけ個別元本は減少します。

分配後の個別元本は3つの場合に分けて考えられます

分配前基準価額>分配後基準価額>個別元本
分配前基準価額>個別元本>分配後基準価額
個別元本>分配前基準価額>分配後基準価額

分配前基準価額>分配後基準価額>個別元本

分配後の基準価額がなお個別元本より大きい場合、分配金はすべて普通分配金になります。個別元本は変わりません

15/09/17
分配前13,755>分配後13,555>個別元本13,542
普通分配金=200
特別分配金=0
個別元本は13,542で変わらない

15/11/17
分配前13,887>分配後13,687>個別元本13,456
普通分配金=200
特別分配金=0
個別元本は13,456で変わらない

分配前基準価額>個別元本>分配後基準価額

個別元本を下回った部分は元本を取り崩して支払われる特別分配金になり、その分だけ個別元本は下がります。結果的に、分配後の個別元本は分配後の基準価額になります

15/10/19
分配前13,656>個別元本13,542>分配後13,456
普通分配金=13,656-13,542=114
特別分配金=13,542-13,456=86
分配後個別元本=13,542-86=13,456
個別元本13,542→13,456

15/12/17
分配前13,508>個別元本13,456>分配後13,308
普通分配金=13,508-13,456=52
特別分配金=13,456-13,308=148
分配後個別元本=13,456-148=13,308
個別元本13,456→13,308

個別元本>分配前基準価額>分配後基準価額

分配前の基準価額が個別元本を下回る場合、分配金はすべて特別分配金になり、その分だけ個別元本は下がります。

分配後個別元本=分配前個別元本-分配金となります。

16/01/18
個別元本13,308>分配前12,758>分配後12,558
普通分配金=0
特別分配金=200
分配後個別元本=13,308-200=13,108
個別元本13,308→13,108

16/02/17
個別元本13,108>分配前12,240>分配後12,040
普通分配金=0
特別分配金=200
分配後個別元本=13,108-200=12,908
個別元本13,108→12,908

毎月分配型投資信託に存在価値があるのか

この投資信託は、父が所有した最後の投資信託になるでしょう。

目論見書には、購入時手数料3.78%、信託報酬1.9236~1.9548%とあります。

2015/09/08購入、2018/05/18解約、その間に33回分配し、26回は特別分配金のみの分配になっています。しかも、普通分配金があった場合は20.315%の税金がかかります。

毎月分配型の投資信託は、元本が目減りしていくことを覚悟で分配金を生活資金に充当させてゆくということであれば、多少の意味はあるでしょう。

父は年金だけで十分生活費が足りており毎月分配型の投資信託を利用する意味がありませんでした。

NISAの活用もしていませんでした。

「投資は自己責任」とはいえ、顧客のニーズを全く考えない証券会社の営業に全く納得がいきません。このような営業をしていると、代替わりで顧客を失っていくと思うのですが。

まとめ

毎月分配型の投資信託の分配金と個別元本の関係

  • 分配前基準価額>分配後基準価額>個別元本
    すべて普通分配金になる
    分配後個別元本はかわらない
  • 分配前基準価額>個別元本>分配後基準価額
    一部普通分配金、一部特別分配金になる
    分配後個別元本=分配後基準価額
  • 個別元本>分配前基準価額>分配後基準価額
    すべて特別分配金になる
    分配後個別元本=分配前個別元本-分配金
父の投資父の投資
スポンサーリンク
シェアする
ナワキミノをフォローする
投資とネットと年金生活